高慢で堅物な行き遅れ熟女騎士（44）の初恋物語【ブルベリ】

高慢で堅物な行き遅れ熟女騎士（44）の初恋物語【ブルベリ】の感想

高慢で堅物な行き遅れ熟女騎士（44）の初恋物語は、まさに心温まる純愛ストーリー。主人公のアイスローズは、44歳という年齢ながらも、騎士としての誇りを持ち続け、恋愛とは無縁の生活を送ってきたキャラクターです。そんな彼女が、ある日突然告白されるシーンは、彼女の心の動きが丁寧に描かれており、読者としても思わず感情移入してしまいました。 この作品の魅力は、アイスローズの内面の変化にあります。厳格で無口な彼女が、初恋を通じて少しずつ心を開いていく様子は、見ていてとても愛おしい。恋愛に対する不安や戸惑いがリアルに描かれており、同年代の読者にとっては共感できるポイントがたくさんあります。また、彼女と告白してくる相手とのやり取りも、初々しさがあって非常に魅力的です。 イラストも素晴らしく、キャラクターの表情や仕草が生き生きと描かれているため、感情の変化がより伝わってきます。特にアイスローズの照れた表情や優しい笑顔は、思わず心が温かくなる瞬間です。全体を通して、和やかな雰囲気が漂い、読後感もとても良いです。 全51ページというボリューム感も心地よく、サクッと読めるのに深い余韻が残ります。恋愛に対する考え方や生き方について考えさせられる作品で、心のどこかに残るものがあります。大人の恋愛をテーマにした作品を探している方には、ぜひ手に取ってほしい一作です。